RACING

サラブレッドとは何者か — 究極の競走馬が生まれるまで

BY 編集部2025.04.27
サラブレッドとは何者か — 究極の競走馬が生まれるまで

Photo: Gallop Journal Editorial — サラブレッドとは何者か — 究極の競走馬が生まれるまで

世界最速の馬・サラブレッド。3頭の始祖から現代へ続く血統の秘密と、知られざる生産現場の現実。

現存するすべてのサラブレッドは、たった3頭の牡馬の子孫だ。ダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン、バイアリーターク——17〜18世紀にイギリスへ渡ったこのアラブ種3頭が、現代の競走馬すべての祖先にあたる。DNA解析で証明されたこの事実は、サラブレッドという品種がいかに徹底的に管理・選抜されてきたかを示している。

パドックで気づいたこと

競馬場のパドックで馬を観察し続けると、サラブレッドの異常なほどの繊細さに気づく。皮膚が薄く、血管が浮き出て見える。筋肉の動きがそのまま見える。これは速く走るために脂肪をそぎ落とした結果だ。同時に、気性の激しさや繊細なメンタルも、この極端な品種改良の産物といえる。

日本の生産現場の現実

日本では年間約6000〜7000頭のサラブレッドが生産される。しかし競走馬として活躍できるのはそのうちの一部に過ぎない。競走馬を引退した後の行き先——乗馬・繁殖・海外輸出、そして一部は食用——という現実は、馬を愛するからこそ向き合わなければならない問題だ。近年はサンクスホース運動など、引退馬の余生を支援する活動も広がっている。

速さの限界はどこか

サラブレッドの最高速度は時速70キロ前後。この数字はここ数十年ほぼ変わっていない。つまり品種としての速さはほぼ限界に達している可能性がある。これ以上の進化は、もはや騎手の技術やレース戦略、育成環境の洗練にかかっているのかもしれない。

この記事を読んだ方におすすめ

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